1点ビハインドのなか、CKになるタイミングで試合終了のホイッスル

 カタール・ワールドカップ(W杯)の韓国代表とガーナ代表の一戦は、点の取り合いの末に“ブラックスターズ”ことアフリカの雄ガーナが3-2で制した。韓国のパウロ・ベント監督とMFイ・ガンインは最終盤のプレーを巡ってアントニー・テイラー主審に猛抗議。テイラー主審からはベント監督にレッドカードが提示された。

 前半24分、ガーナは左サイドからのフリーキックを得るとゴール前のボールを両チームの選手が競り合ったこぼれ球をDFモハメド・サリスが蹴り込んだ。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるハンドのチェックに時間を要したが、ゴールが認められてガーナが先制した。さらにガーナは前半34分、MFジョルダン・アイェウのクロスにMFモハメド・クドゥスが頭で合わせて追加点。ガーナが2-0とリードしてハーフタイムを迎えた。

 韓国は後半に入ると反撃の姿勢を強め、後半13分に左サイドから途中出場のFWイ・ガンインが上げたクロスにFWチョ・ギュソンが合わせて追撃ゴール。さらに後半16分にはアルビレックス新潟でプレー経験のあるDFキム・ジンスのクロスを再びチョ・ギュソンが打点の高いヘディングで叩き、あっという間の同点劇となった。

 しかし、ここで韓国は勢いを少し緩めてしまう。逆にガーナの反撃を許し、後半23分に左サイドからゴール前に入ってきたボールをフリーになったクドゥスに左足で合わせられて痛恨の失点。ガーナが3-2と勝ち越しに成功し、このまま勝ち点3を手にした。

 試合終了は韓国ボールのコーナーキック(CK)になるタイミングでのホイッスルだったため、韓国のパウロ・ベント監督とイ・ガンインはアントニー・テイラー主審に猛抗議。テイラー主審からはベント監督にレッドカードが提示された。(FOOTBALL ZONE編集部)