【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループH】ポルトガル-ウルグアイ(日本時間11月29日/ルサイル スタジアム)

 日本時間29日、FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループHの第2戦、ポルトガルvsウルグアイが行われた。拮抗した試合はスコアレスで折り返したが、54分に先制し、90+3分にもPKで追加点を挙げたポルトガルが2-0で勝利した。 

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 立ち上がりからペースをつかんだのはポルトガル。中盤でボールをキープし、前線ではエース、クリスティアーノ・ロナウドが左サイドから積極的にゴールを狙っていく。一方のウルグアイは、この日は前節のルイス・スアレスではなく、エディンソン・カバーニをトップに据えたが、序盤はチャンスを作れず。実況・清水俊輔氏が「沸かせます、ポルトガルの多彩な攻め」と伝えたように、豊富なタレントを擁するポルトガルが、その力を存分に発揮するパスワークで試合をリードしていった。

 しかし、前半で最もゴールに近づいたのはウルグアイだった。32分、中央でボールを持ったロドリゴ・ベンタンクールがドリブルを開始すると、ゴール前でテクニカルな突破を見せてGKと1対1に持ち込む。先制点かと思われた股を狙ったフィニッシュは、ポルトガルの23歳の守護神ディオゴ・コスタがシャットアウト。そこからウルグアイは徐々にハイプレスからチャンスを作り、守っては5バックでポルトガルに攻め込ませず、気がつけば試合のペースを引き寄せていった。

 スコアレスで迎えた後半、試合を動かしたのはポルトガルだった。

 54分、左サイドから攻め込んだポルトガルは、パス交換からブルーノ・フェルナンデスがボックス左でキープし、ゴールに向き直して右足でクロスを上げる。走り込んだクリスティアーノ・ロナウドがヘディングで右隅へ流し込んだように見えたボールは、そのままゴール右隅へと吸い込まれた。当初、クリスティアーノ・ロナウドが頭で触ったという判定だったが、その後、得点者が変更となり、ポルトガルの先制弾はクロスを上げたフェルナンデスのゴールで確定した。

 ビハインドを負ったウルグアイは、72分、スアレスを投入。直後の78分にスアレスがFKからニアで受けてフィニッシュに持ち込むも、シュートはサイドネットに外れてしまう。さらに90+3分、フェルナンデスがボックス内に侵入を試みた際にホセ・ヒメネスがハンドをしたとしてVARチェックとなり、結果、PKに。これをフェルナンデスがきっちり決めてリードを広げた。

 試合を通して一進一退の攻防を繰り広げた両者だったが、要所で得点を重ねたポルトガルが2-0で勝利。グループHで2連勝を飾り、フランス、ブラジルに続き、今大会3チーム目のグループリーグ突破を決めた。一方のウルグアイはこれで1分1敗となり、突破への望みは残しているものの、最終戦へ向けて苦しい結果となってしまった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)(FIFA/Getty Images)