元日本代表MFの前園真聖氏が11月29日、日本テレビ系の情報番組「スッキリ」に出演。カタール・ワールドカップの日本対スペインを展望した。

 前園氏は、スペイン戦では森保ジャパンがボールを持たれる時間が長くなり、「押し込まれるのは間違いない」と想定。相手の中盤の「ペドリ、(セルヒオ・)ブスケッツ、ガビら、上手い選手たちがいるので。そこを、全員でスペースを与えない。そのために、フォワードとディフェンダーでコンパクトにして、中盤で相手にやらせないサッカーを、ずーっとやらないといけない。90分間」と対策を語る。

 さらに、「ハードワークしなければならない。ディフェンスラインを上げると、後ろにスペースができるので裏は怖い。リスクはあるが、それでもハイラインで、前もプレスをかけたり、後ろにプレスバックしたりしなければならない」と強度の高い戦いが必要だと指摘した。

 また、同番組では、昨夏に行なわれた東京五輪の準決勝スペイン戦で、日本が延長戦の末、0-1で敗れた時のメンバーが、現在の森保ジャパンには12人いると紹介。一方、スペインには7人がいる。

 これについて前園氏は、「日本の選手たちは負けをずっと覚えているだろう。ある程度、スペインの選手の力、プレースタイルを分かっているから、その意味で、やり方を大分、把握していると思う。そのなかで、ブスケッツなど、(東京五輪時に)いない選手もいるので、マークが必要」と分析した。
 
 そして、日本のスタメンについて、前園氏は3バックが良いと思っているとしつつ、森保一監督の過去の傾向から4-2-3-1を予想。ドイツ戦でスタメンだった、GK権田修一、DFが右から酒井宏樹、板倉滉、吉田麻也、長友佑都、ボランチが遠藤航と田中碧、2列目が右から伊東純也、鎌田大地、久保建英、CFに前田大然がベースだと推測する。

 そのうえで、故障が懸念される酒井のポジションに長友、左SBには伊藤洋輝が入ると読む。同様に、遠藤の代わりに「守田英正がもしかしたら入るかもしれない」と語った。

 そのなかで、スペインリーグや東京五輪での経験があり、コスタリカ戦で出場が無かった久保に、「良いコンディションで迎えられる」と期待を寄せた。

 日本にとってのグループステージ最終戦のスペイン戦は、日本時間12月2日の早朝4時にキックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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