現地時間11月28日、カタール・ワールドカップのグループステージ(G組)第2戦で、FIFAランキング1位のブラジルは、同15位のスイスと対戦。世界的守護神ヤン・ゾマーを中心とした堅守に手を焼きながらも、83分にカゼミーロが値千金の決勝点を叩き込み、1-0で勝利を収めた。

 この一戦でセレソンは、セルビアを2-0で破った初戦から先発を2人変更。ただ、怪我を負ったネイマールとダニーロに代え、フレッジとエデル・ミリトンを起用と、戦術的なプランによるものではなかった。

 対して、27日にコスタリカと戦って0-1で敗れた日本は、5人を変更。負傷した酒井宏樹に代わって入った山根視来、コンディション不良で出遅れていた、本来はレギュラーの守田英正を除けば、実質的には前線の3人だけとも言えるが、多少なりともドイツを撃破したメンバーをいじることに抵抗を覚えた人は少なくなかった。
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 森保一監督の決断は物議を醸すなか、ブラジル戦で解説を務めた元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、試合中にこの話題に言及。「ブラジルはターンオーバーしませんね。怪我人以外は。ちゃんと出してきます。だからやっぱりそういうところを僕らも、日本代表としても勉強していかないといけないと思いますね」と、見解を示した。

 その後にも改めて「ブラジルですらそんな余裕がないんですよね」と語った闘莉王氏。自身の出身国であるブラジル同様、目の前の試合に常にベストメンバーで臨むべきだと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部