【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループG】ブラジル1-0スイス(日本時間11月29日/スタジアム 974)
オフサイド判定となった瞬間、歓声は一転、ため息へと変わった。ブラジル代表ビニシウスがワールドカップ初ゴールを決めたかと思われた矢先に半自動オフサイドテクノロジーが発動したのだ。これによりゴールは取り消しに。ブラジルの先制点は幻となった──。
幻の先制弾が生まれたのは、63分のことだ。自陣から前線に縦パスが入ったことで一気に攻撃が加速すると、ボールは左サイドで抜け出していたビニシウスの元へ。迫りくるスイス代表DFエルベディのタックルをかわし、GKとの1対1を迎えると、相手の所作を冷静に見極めながら、シュートをゴール右隅へと流し込んだ。
ゴールネットを揺らした瞬間、会場は歓喜に包まれ、ブラジル代表メンバーはビニシウスを囲んで喜びを爆発。ABEMAのコメント欄も「フィニッシュのうまさw」「冷静すぎて草」「化け物メンタル」とビニシウスのフィニッシュワークを賞賛する声が相次いだ。
ところが、その直後に今大会から採用されている「半自動オフサイドテクノロジー」が発動。ビニシウスへとボールが渡る前、縦パスが入っていたリシャルリソンがオフサイドポジションだったこという判定となり、このゴールは幻となってしまった。
すると今度は「これは完全オフサイド」「神の手は二度と見られないな」「戻りオフサイドか…」「テクノロジーすげぇ」と、視聴者は現代の技術革新に感心し、嘆きもした。
しかし、ビニシウスのゴールは幻となってしまったものの、終盤にビニシウスもお膳立てする形でカゼミーロが正真正銘の決勝ゴールを決めてスイスに勝利。連勝を飾り、フランス代表に続いて今大会2チーム目となるノックアウトステージ突破を決めた。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)