日本代表FW南野拓実(ASモナコ)は、FIFAワールドカップ・カタール大会のドイツ戦とコスタリカ戦でいずれも途中出場。フィリップ・トルシエ元日本代表監督の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏が、森保一監督に対してスペイン戦での南野拓実スタメン起用を勧めている。

 森保ジャパンは23日のドイツ戦で2-1と勝利。W杯優勝候補相手の大金星に日本列島が湧いたが、27日のコスタリカ戦ではDF吉田麻也(シャルケ)のミスからワンチャンスをものにされて0-1で敗北。1勝1敗・勝ち点3で首位スペインから1ポイント差の2位につけているが、グループリーグ最終戦・スペイン戦で敗れるとグループリーグ敗退が決まる。

 コスタリカ戦黒星で日本代表がグループリーグ突破にむけて崖っぷちに立たされる中、2002年日韓W杯でトルシエ監督の通訳としてベンチ入りしたダバディ氏は29日に自身のツイッターアカウントを更新。

 「スペイン戦ではぜひ4−2−3−1のサイドハーフに南野拓実をスタメンで使って欲しいです。役割はフランス代表のグリーズマン選手のように、とにかく守備も攻撃も走りきる、、、リーグアンのASモナコとの後半戦のヒントにもなるのではないでしょうか」と、ここ2試合ベンチスタートとなっていた南野拓実の献身性をスペイン代表撃破へのポイントに挙げている。

 南野拓実は今年6月、出場機会を求めてリバプールからASモナコへ完全移籍。しかしサイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、9月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格している。

 またカタールW杯アジア最終予選ではコンスタントに先発出場していたが、トップ下を巡るポジション争いでは、MF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)に完敗。今月17日の強化試合・カナダ戦でもトップ下で先発出場したが、ほとんど見せ場を作れなかった。