森保ジャパンは、カタール・ワールドカップのグループリーグ第3戦、スペイン戦に現地時間12月1日(木)22時、日本時間12月2日(金)早朝4時に臨む。

 11月29日の練習後、大一番を前に想いを訊いた相馬勇紀は開口一番「絶対に倒します!」と言葉を紡ぎ、チームの雰囲気をこう説明した。

「個人のところはみんなコンディションを作っているので、あとは戦術のところで、チームで言われたことと、選手のプレーしてみての意見を擦り合わせていく。今日の練習でも話し合いができていて、今までの3試合のなかで一番くらいの議論が出ているので、スペイン戦に良い状態で向かっているなと思います」
 
 気になるシステムに関しては従来の4-2-3-1、スペインに合わせる形の4-3-3、今大会の貴重なオプションとなっている3-4-2-1が考えられ、スペインもその出方を読めないはず。

 守田英正は、11月29日の練習後には「どこで奪うかなど具体的なことは今は言えず、システムを含めて話し合っているところです」と語っている。

 もっとも守田が口にしたように対策は明確だ。

「ハッキリしていて、スペインは4-3-3でくるでしょうし、自信があるからこそ綺麗なパスが多いのかなと。そこはある意味、距離を保てば、引っかけられるチャンスかなと感じます。

 万が一、4-2-3-1でスタートしても、そうなる(東京五輪などで敗れた過去のスペイン戦のようになる)とは思わないですし、システムを含めて、守備の部分でボールを持たれることは確実に想定しているので、その時に今ままで以上に高さやどこで奪うかを明確にしなくちゃいけません。本当、我慢を強いられる戦いになると思うので、先制されないこと。それがすべてだと感じます。粘り強い守備から奪ったあと、ドイツ戦のようにシュートを打てないかもしれないですが、戦い方はそんな感じだと思います。システムは本当に分からないです」

 果たして森保ジャパンはスペイン戦をどんな形でスタートするのか。ドイツ戦に続く金星へ、チーム内の活発な議論によって生まれる“秘策”に期待したい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)