【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループB】イラン0-1アメリカ(日本時間11月30日/アルトゥママ スタジアム)

 大声をあげて選手が倒れた瞬間、背筋がゾッとした。痛がる選手を心配そうに見つめる相手選手。何度も「ごめんな」のジェスチャーを見せ、最後は起き上がった相手に握手を求めた。そんなスポーツマンシップ溢れる態度に視聴者も好印象を持ったようだ。

【映像】「いいやつだな」「涙」ロビンソンがみせた紳士的な行動

 アメリカ代表の左サイドバックのロビンソンが敵陣へと走り込みロングボールを引き出すと、対峙したイラン代表の右サイドバック、レザイアンが競り合う形で接触。その際に故意ではなかったのだが、ロビンソンがレザイアンのかかとを踏んでしまったのだ。

 このプレーにレザイアンは、痛さのあまりに大声をあげながらピッチへと倒れ込んだのだが、踏んでしまったロビンソンが申し訳なさそうに近づき謝罪。最終的には踏まれた側のレザイアンが手を差し伸べ、ロビンソンはそれに応える形で手を交わし、両者はプレーへと戻っていった。一連の流れをみたABEMA視聴者は「いいやつだな」「全米が涙した」と、レザイアンとロビンソンの行動を讃えた。

 政治の面でも大きな注目が集まった本試合だが、試合後には全力を尽くして戦った両チームの選手が健闘を称えあう場面も見られ、終始フェアプレー精神に満ちた好ゲームとなった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)