大会前は日本のキープレーヤーのひとりとして世界的に注目されていた。フランクフルトでの活躍を考えれば当然だ。だが、カタール・ワールドカップの2試合を終え、鎌田大地は思うようにインパクトを残せていない。

 昨シーズン、チーム最多の5得点でフランクフルトのヨーロッパリーグ制覇に貢献した鎌田は、今季も公式戦で早くも12得点と二桁得点を達成している。クラブとの現行契約が今季いっぱいということもあり、エバートンなど欧州の複数クラブからの関心を伝える報道が後を絶たない状況だ。

 だが、カタールでの鎌田のパフォーマンスには批判的な声も少なくない。『FOOTBALLFANCAST』は「才能ある攻撃的MFは、エバートンの補強担当者がワールドカップでのパフォーマンスを見ていないことを願っているだろう。フランクフルトでの今季の彼と比べて影が薄いからだ」と報じた。

「『SofaScore』によれば、コスタリカ戦の出来はピッチにいた選手で3番目に低い(6.4)。そしてその理由を理解するのも難しくない。ボールロストは12回、デュエルは77%負けており、インターセプト、タックル、ドリブルトライはなし。ハードワークの欠如が敗因のひとつとなった」
 
 さらに、同メディアは、かつて無得点のまま1年でエバートンを退団することになったダフィ・クラーセン(現アヤックス)の例を提示。「後半戦に向けてチームを向上させる攻撃的選手を狙うのに、(エバートン監督のフランク・)ランパードにカマダで同じ過ちを繰り返す余裕はない」と続けている。

「エバートンは1月の補強にとても慎重に臨む必要がある。楽に競っていけるようになるか、さらなる金の無駄遣いでチャンピオンシップに降格するだけとなるのかの違いになり得るからだ」

 フランクフルトでの活躍で株が上昇していた鎌田にとっては、悔しい評価だ。決勝トーナメント進出が懸かるスペイン戦で、再び「手のひら返し」をさせられるように期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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