日本代表FW浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)が、30日に取材対応を行った。

 12月1日にFIFAワールドカップカタール2022・グループE第3節でスペイン代表と対戦する。浅野は大会の優勝候補に挙げられるスペイン代表について、「間違いなく世界トップのチーム。弱点がどこかと言われて、そこが果たして本当に弱点かは正直やってみないとわからないところもある」としつつ、「その中でも自分たちが狙うべきところは、ボールを奪った瞬間の縦に速い攻撃」と語り、思い描く堅守速攻のイメージを提示した。

「スペインだろうが相手がどこだろうが、速攻が日本の武器だと思います。奪った瞬間に前につなげる選手と、どんどん裏に出て行ける選手が今はそろっている。そこは間違いなく試合の中でチャンスになる部分だと思うので、そこを逃さないように。うまくやれればチャンスは絶対に来ると思います。それができない時間帯が続いても、余裕を持つことはできないかもしれないですけど、1つのチャンスを淡々と狙っていれば、ゲーム運びも良い運び方ができると思うので、そういう意味でチームとしてイメージを共有しながら戦っていければいいかなと思っています」

 また、浅野は「スペインが僕らよりも実力があるチームなのは百も承知。そのために必要なのは相手より走ることと」とも語り、死力を尽くして戦う決意を示した。

「前の選手、後ろの選手関係なく、まず守備の部分でチームのために走って、体を張って戦うのがベースになる。全員が全員のためにしっかり走り、守備から100パーセントの力を出さないと、そんなに甘いもので勝てる試合ではないと思います。全員が全部出し切った上で勝てるかどうか。全員が守備のところから出し切って、攻撃に切り替わった瞬間にみんながチームのために走ってゴールを狙いに行く戦い方にはなると思います。攻撃、守備とどっちがというより、守備からしっかり入り、攻撃になったらすべてを出すという準備はしています」