スペイン代表とのグループ最終戦、大一番へ意気込み語る

 史上初のベスト8進出を目指し、カタール・ワールドカップ(W杯)に臨んでいる日本代表。12月1日には、スペイン代表とのグループE第3節を迎える。勝てばベスト16進出、負ければ敗退という大一番を前に、GK権田修一(清水エスパルス)は自身の心持ちを語った。

 日本は初戦で難敵のドイツ代表に2-1の逆転勝利を収めたが、第2戦では初戦でスペインに0-7と大敗を喫したコスタリカ代表に0-1で敗れた。仮にコスタリカに勝利していれば、日本はすでに勝点6で、決勝トーナメント進出を決めることができていた。

 権田は「1戦目、2戦目が終わり、2戦目は僕らが望んだ結果ではなく失望した方も多いと思う。勝っていれば突破が決まったと言ったらきりがないし、批判も受けている」と言い「ただ僕自身、第3戦に勝てばトーナメント進出という分かりやすい状況にできたのは初戦で勝ったことの成果だと思っている」と、3試合目の結果次第で16強に入れる状況をポジティブに受け止めた。

 そして、「ベスト16、ベスト8以上を目指すなか、勝たなければいけない戦いなので、トーナメントが一戦増えたような感覚」と、スペイン戦から決勝トーナメントがスタートすると置き換えて考えていることも明かした。

「ベスト32からベスト16の戦いというつもり。ベスト16に進出しても強豪国に勝たないといけない。上に行くためにはどこが相手でも勝たないと、新しい景色を見るという目標は成し遂げられない。もし、ここで勝っても得失点差も必要ということなら難しいと思うが、初戦のハードワークによって、結果次第で上にいける状態を作れたのはポジティブなこと。相手がどこでも目指す場所に行くには勝たなければいけないという話もしている。厳しい相手だが僕らのすべてをぶつけたい」

 コスタリカ戦は日本時間の19時キックオフだったのに対して、今度のスペイン戦は午前4時キックオフと、日本では視聴しやすい時間ではない。それでも「難しい時間だと思うが、サポートしてくれることを望んでいるし、それに応えるように精いっぱい頑張りたい」と意気込んだ。前回大会を出場していない権田にとっては、ベスト16進出も初めての経験となる。8年前に立てなかった舞台に権田自身が立つためにも、大会への生き残りをかけた一戦に全身全霊をかけて臨む。(FOOTBALL ZONE編集部)