第1戦、第2戦で印象的だった場合は先発起用すべきなのか

FIFAワールドカップのような短期決戦では、各チームにスーパーサブ的存在がいるものだ。

日本ならばドリブルで違いを作れる三笘薫だろう。森保ジャパンにとっての切り札になっており、その突破力を最大限活かすべく後半途中から起用した方が良いとの見方もある。

一方で、途中出場にこだわらず先発起用も視野に入れるべきとの意見もある。グループE最終節のスペイン戦へ向け、ここは森保一監督としても悩ましいポイントだろう。

途中出場からでも違いを生み出せるスーパーサブは貴重だが、そんなスーパーサブに注目したのは米『ESPN』だ。

同じアジア勢では、韓国代表MFイ・ガンインも三笘と似た立ち位置にある。マジョルカで評価を伸ばすイ・ガンインは、ここまで2試合連続でベンチスタートとなっている。

初戦のウルグアイ戦は75分から、第2戦のガーナ戦は57分よりピッチに入っており、ゴールが欲しい時の切り札的存在だ。ガーナ戦の58分にはいきなりチョ・ギュソンのゴールを高精度のクロスでアシストしており、イ・ガンイン投入で攻撃の流れが変わったのは間違いない。

そのパフォーマンスから、同メディアは第3戦のポルトガル戦ではイ・ガンインを先発させた方がいいのではないかと注目している。2試合を終えて1分1敗の韓国はグループ突破がかなり難しくなっているが、いずれにしても最終戦でポルトガルに勝つしかない。得点を奪う武器を増やす意味でも、イ・ガンインの先発も悪い選択肢ではない。

これは三笘にも同じことが言える。先発から長い時間起用するのか、それとも相手が疲れてくるであろう後半途中から100%の力で仕掛けてもらうのか。

ポルトガル代表ではFWラファエル・レオンだ。スーパーサブというわけではないが、レオンも2試合続けて途中出場となっている。ポルトガルは最前線にクリスティアーノ・ロナウドが構えており、どうしてもロナウド中心となりがちだ。今のままでは、レオンはベンチスタートで固定となりそうな気配がある。

しかしロナウドよりレオンを先発させた方がいいとの意見もあり、ミランで好調を維持しているレオンを途中出場でしか起用しないのは確かにもったいない。初戦のガーナ戦では得点も記録しており、先発でも力を発揮できるだろう。

ここまでの2試合で印象的な働きを見せてきた彼らは先発で起用していくべきなのか。スーパーサブは上手く起用すれば武器になるが、途中出場にこだわりすぎると強みを最大限活かせないこともある。短期決戦だからこそ判断の難しいポイントだが、三笘、イ・ガンインらの起用法は最終節で変わるのか。