グループ最終節・スペイン戦に向けて意気込み「何回か仕掛けられれば」
日本代表は11月30日、スペイン代表との試合に向けたトレーニングを行った。試合後、ミックスゾーンで取材に応じたMF三笘薫(ブライトン)は初戦のドイツ代表戦(2-1)、2戦目のコスタリカ代表戦(0-1)と2試合に途中出場した。
3戦目のスペイン戦では先発か途中出場か、どのような起用をされるかが注目される。攻撃の切り札でもある三笘は、「ドイツ戦と同じような展開になると思うので、我慢しないといけない展開になると思うし、なるべく失点をしないようにというのは考えている」と、語った。
スペインの右サイドバックはレアル・マドリードのDFダニエル・カルバハルが務めている。三笘が出場した際には、マッチアップすることが予想されるが「世界的に見ても、なかなかいない選手。すべてのクオリティーが高い選手だと思う。でも自分の特徴を出せればチャンスはあると思う。駆け引きしながら周りとの連係もしながら、コスタリカ戦のような形で何回か仕掛けられればとイメージしています。そういうところで、ゴールにつながるプレーをしないといけない」と語った。
次に対戦するスペインは、ボール保持力の高いチームだ。個人の突破力が大きく期待されている三笘だが、ボールが回ってくる回数は少なくなることを覚悟し、だからこそボールを持てた時のプレーの重要性を口にした。
「次の試合もボールが持てない分、周りにサポートがない状況だったり、カウンターで運ぶしかない状況で周りのサポートがいないことがあると思う。そこでキープして、ファウルをもらうプレーだったり、運びきってCKをもらうずる賢さが必要。そこは足らなかったと思いますし、どんな状況でもしなくてはいけない。チームのボールということをしっかり意識してプレーしたい」
勝てば次への道が開けるなかで、日本はどうゴールを奪うかが重要になってくる。コスタリカ戦では、勝ちにいくのか、引き分けるのかという状況もあり、思うようにボールを三笘に集めきれなかった。勝利が求められるスペイン戦では、森保一監督も「戦術三笘」と信頼を寄せるアタッカーに、どれだけボールを入れられるかも大きなポイントになるはずだ。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)