サッカー日本代表は1日、カタールワールドカップの決勝トーナメント進出をかけたスペイン代表との大一番に臨む。

 冒頭15分間が報道陣に公開された前日の公式練習で、グラウンドに姿を見せた選手は24人。右ひざの痛みを抱えるMF遠藤航と、左太ももの違和感を訴えていたDF酒井宏樹は別メニューでの調整となった。

 2人はスペイン代表戦を欠場することが濃厚だ。日本サッカー協会によれば、遠藤は前日も全体練習には合流できていないという。酒井は非公開となった後に外へ出てトレーニングを行なったが「本当にちょっと足りなかった」と断腸の思いで大一番を回避する方向であることを明かした。

 先月23日のドイツ代表戦後から左太ももの違和感でチーム本隊から外れていた酒井は、「ここまで早い回復というのはすごく予想していなかった」と本人も想定した以上のスピードで復帰に向かっていた。「本当に出たい気持ちでここまで調整してきていた」が、最後の最後でスペイン代表戦の出場を諦めなければならなくなったようだ。

「個人個人が準備できていますし、特にベテランの選手が何か言って、若手の気持ちが変わるということではなくて、すでにみんな気持ちは1つ。まっすぐ目標に向かっています」

 決勝トーナメントに進めば、復帰できるチャンスは十分にある。ベスト8進出に向けた戦いに再参戦することを「諦めていない」と宣言した酒井は、グループステージ突破のミッション達成を仲間たちに託した。

(取材・文:舩木渉)

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