大会12日目の12月1日、グループEとグループFのグループリーグ第3戦が開催される。

 18時(日本時間24時)にキックオフするのはグループFの2カード。2戦目にベルギーを破るアップセットを起こしたモロッコ(勝点4)は、すでに敗退が決定しているカナダ(勝点0)と対戦する。ドロー以上で86年大会以来のベスト16進出となる優位な状況だ。

 もうひとつのクロアチア(勝点4)対ベルギー(勝点3)は激戦必至。重圧がより大きいのはベルギーか。引き分けた場合はカナダがモロッコに大差で勝利するという他力本願の状況で、ケビン・デ・ブライネやエデン・アザール擁するタレント軍団にはなにより白星が求められる。

 一方のクロアチアは、モロッコ同様にドローでミッション達成だ。前回大会の準優勝国(クロアチア)と3位(ベルギー)が火花を散らす大一番から目が離せない。
 


 22時(日本時間28日)に始まるのがグループEの最終戦。4か国すべてに16強進出の可能性が残されていて、いかなる決着となるか世界の関心度も高まっている。

 この日最大の注目カードは、やはり日本(勝点3)対スペイン(勝点4)だろう。

 ここまで首位のスペインを破れば、サムライブルーの2大会連続となるベスト16進出が確定となる。その場合、首位通過もきわめて濃厚だ。日本の注目選手をあえて一人挙げれば、ラ・リーガでのプレー経験が長い久保建英か。実際、「要警戒」と警鐘を鳴らすスペインメディアも少なくない。

 グループEの1位となったチームは、既述したグループFの2位チームと8強入りを懸けて激突することになる。

 日本とスペインにとっては、コスタリカ(勝点3)対ドイツ(勝点1)の行方も気にならないはずがない。コスタリカには勝利が必須(勝点1の加算でスペインか日本に並んでも得失点差で突破が絶望的)で、最下位からの逆転突破を狙うドイツもそれは同様だ。

 黒星でも突破の可能性が高いのはスペイン(得失点差+7が大きい)だけ。とはいえ3戦目を落とした場合は日本に抜かれるうえ、コスタリカにかわされる可能性も残っている。主力を温存している余裕などないだろう。

 つまり、日本が向こうに回すのは“全力のスペイン”だ。この試練を乗り越えた先に、悲願のベスト8進出が見えてくる。

【大会12日目】12月1日(木)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
カナダ対モロッコ(F組3節)/24時/ABEMA独占
クロアチア対ベルギー(F組3節)/24時/ABEMA、NHK
日本対スペイン(E組3節)/28時/ABEMA、フジテレビ
コスタリカ対ドイツ(E組3節)/28時/ABEMA独占

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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