サッカー日本代表は1日、カタールワールドカップのグループステージ最終戦でスペイン代表と対戦する。

 かつてバルセロナを率いたルイス・エンリケ監督が築き上げてきた現在のスペイン代表は[4-3-3]をベースに戦っている。2010年の南アフリカワールドカップで優勝した当時なども同じフォーメーションだった。

 肝となるのは世界屈指のテクニシャンが揃う中盤だ。逆三角形で並ぶ3人のうち「ピボーテ」と呼ばれるアンカーのポジションで主に起用されているのは、は2010年ワールドカップ優勝メンバーの1人でもあるMFセルヒオ・ブスケッツだ。

 インサイドハーフには18歳のMFガビや20歳のMFペドリが台頭している。ブスケッツとともにバルセロナに所属する若手の2人はスペイン代表でも好連係を披露する。ワールドカップ優勝経験者と次世代の融合は着実に進んでいる。

 GKには昨年の東京五輪代表でもあったウナイ・シモンが定着。ポゼッション志向の強いスペイン代表では、パスワークのブレーキになってしまうこともあるが、ラ・リーガでも屈指のセービング能力で圧倒的な存在感を放つ。

 懸案はセンターバックとセンターFWの人選か。DFエメリック・ラポルトやDFパウ・トーレスといった左利きのセンターバックが実力者揃いな一方、右利きのセンターバックの層に不安を抱える。カタールワールドカップでは中盤アンカーを本職とするMFロドリがディフェンスラインの中央で起用されており、それによって一応の解決を見ていると言えるかもしれない。

 純粋なストライカータイプの選手はFWアルバロ・モラタしかおらず、今大会は第1戦から第2戦までFWマルコ・アセンシオが前線の中央で起用された。大幅なターンオーバーも予想される中、ルイス・エンリケ監督が日本代表戦で誰をセンターFWのポジションに選ぶかにも注目だ。

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