フランス代表のディディエ・デシャン監督がチュニジア代表戦を振り返った。フランス『レキップ』が伝えた。

11月30日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループD最終節でフランスはチュニジアと対戦した。

すでにグループステージ突破を決めているフランスは、GKウーゴ・ロリスやFWキリアン・ムバッペ、DFウィリアム・サリバなど主軸選手を温存していた。

対するチュニジアは勝利が最低条件。試合はこう着状態で進みながらもチュニジアがチャンスを伺うと、58分にワフビ・ハズリのゴールで先制。フランスは失点後に主軸選手を入れて活性化させるが、チュニジアの堅い守りの前にゴールを奪えず、1-0で敗れた。

グループ首位通過は変わらないものの、敗れたフランス。デシャン監督は、多くの選手を入れ替えたことは有益だったとした一方で、大会に25名しか連れてきていないことが影響したとコメントした。

「彼らにとって有益だった。目的は異なっており、特定の選手を温存すること、他の選手は小さなケガをしているということ、ジュール(・クンデ)はイエローカードをもらっていることなどだ」

「プレー予定の選手(マルクス・テュラム)にトラブルがあり、代える必要が生まれてしまった。ベンチ入りのメンバーが少なかったことが、グループに不利になることは承知の上だ」

また、チュニジアのサッカーも称え「その場にいた全ての人にとって、チュニジア代表を相手にとても高いレベルの要求を感じられたと思う。我々は臆病で、デュエルが遅く、技術的なミスもあった」と、良いパフォーマンスが出せなかったとコメントした。

後半アディショナルタイムにアントワーヌ・グリーズマンがゴールを決めたと思われたが、VARのチェックにより取り消されることに。その点には「試合終了間際には追い付いたが…ゴールを決めることはできなかった」とコメント。また、消化試合と考えてはいないとも語り、「この試合をおろそかにした訳ではないが、4日後には次の試合がある」と、ラウンド16を見据えた。

グループ首位通過のフランスは、ラウンド16でポーランド代表と対戦する。