FIFAワールドカップカタール2022・グループC第3節(最終節)が11月30日に行われ、アルゼンチン代表がポーランド代表を2-0で下した。試合後、アルゼンチンの国営メディア『Telam』がMFアレクシス・マック・アリスター(ブライトン/イングランド)のコメントを伝えている。

 サウジアラビア代表との初陣を1-2で落としたアルゼンチン代表は、続く第2節メキシコ代表戦でも苦戦。最終的にはFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)とMFエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ/ポルトガル)のゴールでなんとか勝ち切ったものの、負ければ敗退が決まる状況で第3節を迎えた。それでも、この試合では自慢の攻撃陣が躍動。アグレッシブな姿勢で前半から度々ゴールを脅かしたが、メッシのPK失敗だけでなくポーランド代表守備陣の奮闘も目立ち、スコアレスのままハーフタイムに突入した。

 後半開始早々、均衡を破ったのがマック・アリスターだった。右サイドを駆け上がったDFナウエル・モリーナ(アトレティコ・マドリード/スペイン)のクロスボールにボックス内で反応。右足で狙い澄ました一撃を沈め、なかなかゴールをこじ開けられなかったアルゼンチン代表に先制点をもたらした。67分にはFWフリアン・アルバレス(マンチェスター・C/イングランド)が追加点を決め、アルゼンチン代表は2-0で勝利。グループ首位通過を果たした。

 この試合でFIFA選出のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたマック・アリスターは、試合後に「求められたことをやったまでだ。幸運なことに、僕はピッチから下がるまで良いパフォーマンスを発揮することができたし、重要なゴールだって決められた。個人的には良かったと思うけど、最も重要なのはチームのパフォーマンス、そしてグループを突破することだった」とコメント。チームとしてこれまでの2戦とは異なるパフォーマンスを発揮できたことへの喜びも口にしている。

「今日の僕らのパフォーマンスは素晴らしかったと思う。初戦の時は時間が経つにつれて焦りが出ていたけど、今はチーム内に良い信頼関係が生まれている。今日の前半はなかなかゴールが決まらずに難しい展開だったが、決して慌てふためくはことなかった。以前の僕らに戻ることができたと思う。ボールを握り、落ち着いてゴールを狙い続け、望んでいた結果を得ることができた」

 グループCを首位通過したアルゼンチン代表は3日に決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)を控えており、グループDを2位で通過したオーストラリア代表との一戦に臨む。