スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督が、12月1日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第3節の日本代表戦を振り返った。

 試合開始早々にFWアルバロ・モラタのゴールで幸先よく先制したスペインだったが、後半開始早々の48分、51分と、立て続けに失点。試合を通して80%以上のボール保持率を誇ったが、同点ゴールを奪うことができずに敗戦を喫し、グループ首位の座を日本に譲る結果となった。

 試合後、ルイス・エンリケ監督は、「(失点を喫した)5分間はパニック状態だった。彼らは2つのゴールを奪い、もう2点が必要だったなら、その2点を奪われていたかもしれない。日本のように失うものがないチームは、飛行機のように飛ぶものだ」と語り、「その後は元に戻ったが、日本は非常にタイトで難しい状況になった。その結果、日本がグループ首位となり、首位通過を望んでいた私にとっては腹立たしい結果となった」と、悔しさを滲ませた。

 また、ハーフタイム後に起こった失点劇については、「解決策を見出そうとしたが、なりふり構わず前に出てくるチームをコントロールするのは難しい」と主張。スタメンを入れ替えた決断に関しては「ベストだと思った11人を選んだ。結果を知っている今なら何人かを変えたかもしれないが、試合前に決めるものなので、同じ決断をしただろう」と語り、「今はチームを回復させないといけない。W杯には16チームしか残らないので、常に改善し続けなければならない」 と続け、負けたら終わりとなる今後の戦いを見据え、決意を新たにした。