日本代表の遠藤航が2日、インタビューに応じた。

 1日、FIFAワールドカップカタール2022のグループE第3戦で、日本代表はスペイン代表と対戦。試合は11分にアルバロ・モラタの得点で先制を許すも、48分に途中出場の堂安律が決め、同点に追いつく。54分には三笘薫がゴールラインのギリギリで折り返したところを、田中碧が押し込み逆転。瞬く間にリードを奪った。その後、いくつか危ない場面を迎えたものの、GK権田修一を中心とした守備陣がスペインのアタッカーたちをシャットアウト。2-1で勝利し、ドイツ代表との試合に続いて世界を驚かせる大番狂わせを成し遂げた。

 遠藤は試合後のインタビューで、まずこの試合までに危惧されていた負傷が想定以上に回復していたことを明かした。

「ドクターには、もしかしたら無理かもって言われていたんですけど、思った以上に回復したのでよかったです。説明はちょっと難しいですけど、とりあえず靭帯は別に問題なくて。そんなに大きい怪我ではなく、今回に関してはまだ完璧には治っていないですけど、次は多分ほぼ100%に近い状態でいけるんじゃないかなっていう風に思っています」

 この試合では87分から途中出場し、クローザー役を担ったことについても言及している。

「正直、スタメンで出ようと思えば出られたかもしれないですけど、100%の状態で出られないのは良くないと思っていたので。他にもいい選手がいますし、田中選手には『1点リードをくれれば、あとは俺が締める』くらいの気持ちで代わってもらったので。実際にそれを達成出来たので良かったです」

「(「前半はリードされて、ハラハラしたか?」と問われ、)意外と落ち着いていました。もちろん点を取りに行かなければいけないっていうのは分かっていましたし、ドイツ(vsコスタリカ)の結果もしっかりと見ながらベンチではやっていたんですけど。前半はもう0-2にせず、0-1で折り返すことはベンチで望んでいたことで。交代選手も含めて0-1はOKというか、交代含め、後半にしっかりパワーを出すことはゲームプランでもあったので。それをうまく実行出来たと思います」

 そして、このグループを1位通過したことにより、決勝トーナメント1回戦ではクロアチア代表との対戦が決定。これについても、以下のようにコメントした。

「チームメイト(DFボルナ・ソサ)がいるので、個人的にはそれが楽しみというか、ワールドカップ前からもしかしたら対戦するかもね、みたいなことを言っていたし。それがまさか実現するとは思っていなかったですけど、でも今日も見たけど堅いチームだと思うし、間違いなく良いチームとは分かっているので、良い準備をしたいです。

(「MFルカ・モドリッチつぶしを期待されるのでは?」と問われると、)そうですね。そこは多分皆さんが期待していることだと思うので、どれだけやれるかというか、つぶせるかは期待してほしいです」

 見事な逆転劇で、“死の組”を制した日本。“新しい景色”、ベスト8進出に向けたクロアチアとの一戦でも、遠藤の活躍に期待だ。