独監督フリックがW杯GS敗退に「大きな失望感ある」 進退にも言及

ドイツ代表のハンジ・フリック監督がカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ敗退を振り返った。

2014年の王者であるドイツ代表。スペイン代表とも同居するグループEで突破候補の一角と目されたが、逆転負けした初戦の日本代表戦で狂わされ、1分け1敗の最下位でコスタリカ代表を相手にした1日の最終戦を迎えた。

そのコスタリカ代表戦を4-2で勝利してみせたが、同時刻キックオフの他会場で日本代表がスペイン代表を逆転で破り、首位通過。あと1枠を巡る争いとなり、勝ち点4で並ぶスペイン代表に得失点差で及ばず、3位で敗退した。

ドイツ代表はこれで2大会連続のグループステージ敗退の憂き目に。ドイツ『DER SPIEGEL』ではフリック監督の試合後コメントが取り上げられ、大会を通じた出来の悪さを強調した上で、そのショックさを吐露した。

「言葉がないわけではない。ゲームをかなり解釈できる。前半が終わって、本当に苛立ちがあった。いかに相手を強くしたか。3、4ゴールを決めるチャンスがいくらでもあった。油断して相手を強くさせてしまったんだ」

「終戦を決定づけたのは今日じゃなく、日本戦の20分間だ。スペイン戦だって、2-1で勝てたかもしれない。今大会を通じて効率が悪かった。もちろん、大きな失望感がある。まずはそれを消化しないといけない」

こういう状況になると、進退も取り沙汰され始めるが、フリック監督は「私としては続けない理由などない」と続投も意思を示したようだ。

「楽しめているし、良い選手がいて、これからも育ってくるだろう。私一人では決められない。私を知る者は非常に迅速に対処できるのを知っている。それから未来がどうなるかを見ていく」