【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループE】日本2-1スペイン(日本時間12月2日/ハリーファ国際スタジアム)
世界的なスーパースターも母国のチームが大苦戦した様子を目の当たりにして、呆然とするしかなかったようだ。日本代表がスペイン代表に劇的な勝利を挙げた試合を、元スペイン代表のイニエスタがスタンドで観戦。順当に行けば、スペイン代表の勝利を見届けるはずだったが、まさかの事態に思わず呆然とする様子が、国際映像に捉えられた。
イニエスタはスペイン代表として131試合に出場、2010年にはチームを初の世界一に導く原動力となった。クラブチームでは長年バルセロナでプレーしてきたが、2018年からはJリーグのヴィッセル神戸でプレー。イニエスタにとっても日本は思い出深い国になっている。
そんなスペインと日本の対決を楽しみにしていたイニエスタは、前半終了のタイミングでABEMAの中継に出演、本田圭佑GMと会話を交わし、スペイン代表について「思った通りの展開でした。スペインはポゼッション重視で攻めていきました」と手応えを感じる一方で、「日本は後ろに引いてカウンター狙い。後半は日本もリスクを取って攻めてくると思うので、スペインも気をつけないと問題を起こらせると思います」と注意を促していた。
するとイニエスタの言葉をなぞるように、後半開始のタイミングで日本代表は堂安律、三笘薫という2人の攻撃的な選手を投入すると、これがずばり。48分に堂安が豪快な同点ゴールを決めると、51分には堂安のクロスを三笘がもう一度折り返し、最後は田中碧が押し込んだ。まさかの逆転を食らったスペイン代表の様子に、スタンドで子どもと観戦していたイニエスタは、しばし呆然。その後、スペイン代表が追いつくことはなく、そのまま日本代表が勝利した。イニエスタにとっては、この敗戦でスペイン代表がグループリーグで敗退しなかったことが、せめてもの救いになっていたようだ。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)