セレソンOBが語るカゼミロの重要性

ネイマールが怪我でグループステージの残りを欠場するものの、ブラジル代表に違いを生み出すアタッカーはたくさん揃っている。しかし、W杯で勝つためには、それ以外の部分も忘れてはならない。監督がどの選手を起用したとしても、守備を固めることは重要である。そこでカギを握るのが、カゼミロだ。

元ブラジル代表のジルベルト・シウバ氏はブラジル代表のカゼミロについて「ブラジルの希望の鍵である」と英『BBC』の取材に対して答えた。

ジルベルト・シウバ氏は2002年、2006年のW杯に出場し、2002年のW杯の予選では全くの無名だったものの、本大会ではレギュラーとして出場し優勝に貢献した人物。優勝を経験したことのある元同氏は取材に対して、「2002年のW杯でブラジルが優勝したときの私の仕事は、ピッチ上で目立たないようにすることだった。それがうまくいけば、私自身だけでなく、前にいる選手たちもやりやすくなる」と語っている。

さらに「20年ぶりの優勝を目指すブラジルの中心であるカゼミロも、私と同じような状況にある。彼は私の母国でで大きな責任を担っている」と付け加えた。

「ブラジルのような攻撃的なチームで守備的ミッドフィルダーとしてプレイするには、頭が良くなければならないし、忍耐強くなければならない。タフな選手、誰にでもタックルできる選手であることだけが重要なのではない。それは全体のほんの一部に過ぎないし、実際に必要なのはチャレンジに適切なタイミングを選ぶ賢さだ」

カゼミロの存在がブラジル代表の希望の鍵となることは間違いないだろう。第3戦、カメルーンとのグループステージ最終戦を迎えるが、欠かせないピースであるカゼミロを決勝トーナメントに向けて温存する可能性もある。20年ぶりの優勝に向けてカゼミロの活躍にも注目が集まっている。