カタール・ワールドカップ(W杯)で新しい景色に王手をかけた日本代表だが、戦いぶりも大会史に記録として残るもののようだ。
今大会ではスペイン代表、ドイツ代表、コスタリカ代表とグループEに組み込まれ、前評判では厳しい戦いが予想された日本。だが、2つのW杯優勝経験国がひしめくグループステージを2勝1敗の首位で勝ち抜いた。
しかも、初戦のドイツに続き、最終戦のスペインも破っての進撃とあって世界でも驚きをもって報じられているが、データからしても、番狂わせと呼ぶべきもののようだ。
データ分析会社『Opta』によると、1966年以降で700回以上のパスを試みたチームの敗戦試合はたったの2例。今大会のドイツとスペインで、いずれの相手も日本だという。
また、同一大会のW杯でハーフタイム時にリードされながら2度の逆転勝ちというのも記録的で、史上3カ国目。これまでは1938年大会のブラジル代表と1970年大会のドイツだけだった。
そして、『Opta Analyst』の紹介によれば、スペイン戦の日本は17.7%のボールを保持。このポゼッション率はW杯で勝利を手にしたチームとして史上最低だったようだ。
そうした数々のデータとともに、日本は史上初のベスト8まであと1勝に。5日のラウンド16ではグループFを2位で通過した前回準優勝のクロアチア代表と対戦する。