20歳になってより凄みを増した

FIFAワールドカップ・カタール大会のラウンド16のカードが徐々に決まり始めている。すでに決定したところでいえば、オランダ対アメリカ、アルゼンチン対オーストラリア、日本対クロアチア、フランス対ポーランド、イングランド対セネガル、モロッコ対スペインの6カードだ。残り2カードもすぐに決まる予定で、すでにブラジルとポルトガルが突破を決めている。

日本がラウンド16で対戦するクロアチアは前回のロシア大会で2位という素晴らしい成績を残した。しかしマリオ・マンジュキッチやイヴァン・ラキティッチら主力が代表を引退しており、現状以前ほどの勢いは感じられない。

ただそれでも現主力のルカ・モドリッチやマルセロ・ブロゾビッチに続く才能は育っており、とくにライプツィヒのヨシュコ・グバルディオルには注意しなければならない。

20歳と非常に若い選手だが、今ビッグクラブがこぞって関心を寄せている守備者だ。2021年からブンデスリーガのライプツィヒでプレイしており、今季リーグ戦ではすでに13試合に出場している。日本代表にはブンデスリーガを拠点とする選手が多く、すでにグバルディオルの恐ろしさは代表に伝わっているか。

センターバック、3バックの左、左サイドバックとしてプレイするレフティで、攻守両面隙がない。攻撃面ではビルドアップでの貢献度が高く、正確なロングフィードや推進力のあるドリブルでボールを運ぶ。昨季はリーグ戦で2ゴール2アシストと得点力もある。

守備面ではスピードと強さを両立しており、クロアチアでは主にCB起用のためこちらの強みが発揮される。勝利したベルギー戦では左CBとして先発フル出場しており、対峙するロメル・ルカクに仕事をさせなかった。

ベルギー戦後、指揮官であるズラトコ・ダリッチ監督は「世界最高のCB」だと独『Kicker』でグバルディオルを称賛している。ベルギー戦ではこのライプツィヒDFが壁となって相手の攻撃を防いでおり、一際目立つ存在となっていた。

そんなグバルディオルを欲しがるクラブは多い。パリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティが手を挙げており、今後争奪戦になるのは間違いない。