FIFAワールドカップカタール2022・グループE第3節(最終節)が12月1日に行われ、スペイン代表は日本代表に1-2で敗れた。スペインメディア『マルカ』が、試合後のパウ・トーレス(ビジャレアル)のコメントを伝えている。
スペイン代表は初陣のコスタリカ代表戦で7-0と大勝を飾ると、続くドイツ代表との一戦は1-1のドローで終了。勝ち点「4」を獲得しており、他会場の結果にかからわず決勝トーナメント行きの切符を掴むためには引き分け以上が必要という状況で、日本代表との最終節を迎えた。
試合は序盤からスペイン代表がボールを保持し、12分にはアルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)のヘディングシュートで幸先良く先制に成功。しかし、その後はなかなか追加点を挙げられず、後半開始早々には日本代表のハイプレスに苦しめられる。48分に堂安律(フライブルク/ドイツ)、直後の51分には田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)にゴールを決められ、スペイン代表は1点ビハインドを追う展開となった。メンバーを入れ替えながら最後までゴールを狙ったものの、日本代表のブロックを崩しきれず、試合はこのままタイムアップ。他会場ではドイツ代表がコスタリカ代表を4-2で下したものの、スペイン代表は得失点差でドイツ代表を上回り、2位でグループ突破を決めることとなった。
この試合で今大会初スタメンを飾ったパウ・トーレスは、「僕らの良い部分を発揮するため、1位でグループステージを終えたい、勝って次に進みたいと思っていた」とコメント。「後半は思い通りの展開にならなかった。彼らは攻撃をゴールに結び付け、僕らは最後まで追加点を決められなかった」と、2失点の後に追い上げられなかったことを悔やんだ。
また、試合前には準々決勝でブラジル代表との対戦を避けるため”2位狙い”で最終節に臨むとも一部では報じられていた。結果的に、スペイン代表は2位でのグループ通過が決定。パウ・トーレスは「結局のところ、どちらが良かったなんて誰にもわからない。チームは勝ちたかったのであって、どこか特定のチームとの対戦を避けようとは考えていなかった」と話し、“一部の噂”を一蹴。「次の試合はもう迫っているのだから、目の前の一戦に向けて全力で準備しなければならない」と続け、6日に控えた決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のモロッコ代表戦を見据えた。