大会14日目は、決勝トーナメント1回戦の2試合が開催される。

 日本時間24時キックオフのゲームが、優勝候補の一角であるオランダにアメリカが挑む一戦だ。

 グループAを2勝1分けの首位で通過したオランダは、ファン・ダイクを軸に形成する3バックが安定していて、大崩れしないのが強み。注目のプレーヤーは、3試合連続ゴールと波に乗る23歳のアタッカー、ガクポだ。尻上がりに調整を上げているFWデパイとの連携も上々で、4得点目を挙げても不思議はない。

 実力的にワンランク落ちるアメリカは、グループリーグ3試合をわずか1失点で勝ち上がってきた堅守が拠りどころ。攻撃の迫力不足は否めないものの、粘り強く戦えば勝機が見えてくるだろう。両国ともに守備が安定しているだけに、0-0のまま試合が進み、いきなり延長・PK戦にもつれ込む可能性もありそうだ。
 
 もう一方のカードが、日本時間28時キックオフのアルゼンチン対オーストラリア戦だ。黒星スタートを切りながら、メキシコ、ポーランドを連破して16強入りを決めたアルゼンチンは、メッシを中心に結束力と自信を深めている。貴重なゴールでグループ突破に貢献したE・フェルナンデス、アルバレスというニュースターの誕生も心強く、このオーストラリア戦も優位に試合を進めるはずだ。

 ジャイアントキリングを狙うオーストラリアのキーマンは、グループ3戦目のデンマーク戦でも身体を張った守りで1-0の勝利に寄与したCBのサウターだ。器用なタイプではないものの、198センチの長身を利した対人守備の能力は確かで、攻撃の局面では得点源としても頼りになる。

 アルゼンチンの猛攻を粘り強く耐え凌ぎ、終盤にセットプレーでこじ開ける――。オーストラリアがアップセットを演じるとすれば、そんな展開か。

【大会14日目】12月3日(土)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
オランダ対アメリカ(ラウンド・オブ16)/24時/ABEMA独占
アルゼンチン対オーストラリア(ラウンド・オブ16)/28時/ABEMA独占

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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