【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループH】ガーナ0-2ウルグアイ(日本時間12月3日/アルジャノブ スタジアム)
この試合に”勝者”はいなかった。ガーナ対ウルグアイは、ウルグアイが今大会初ゴールなどで2-0の快勝を収めるも、裏で行われていた韓国対ポルトガルで最終盤に韓国が勝ち越したため、総得点差で韓国が2位に浮上。ウルグアイは土壇場で3位へと転落し、FWスアレスは悔しさのあまり大粒の涙を流した。
韓国対ポルトガルの一戦が1-1の引き分けで終わればウルグアイの決勝トーナメント進出が決まったのだが、後半アディショナルタイムに韓国が勝ち越し。これでウルグアイと韓国は勝ち点4、得失点差0で並んだのだが、総得点で韓国が2位に浮上した。
この試合で決勝トーナメント進出を確信していたウルグアイは、すでにFWスアレス、FWヌニェスら攻撃的な選手をベンチに下げるなど、守備を固めたサッカーを展開していたが、最終盤で1ゴールが必要になってしまった。
対戦相手のガーナからするとウルグアイ、そしてスアレスは2010年大会でアフリカ史上初のベスト4の壁となった因縁の相手であり、ウルグアイに負けている中で時間稼ぎを選択。グループステージ敗退となる自分たちの道連れにする形で試合終了の瞬間を待った。
そして無情にも試合終了のホイッスルが鳴った。現在35歳、現実的には今大会が自身最後のワールドカップの可能性が高いスアレスは、悔しさのあまりベンチで大粒の涙を流し、立ち上がることすらできなかった。
この様子を見たABEMA視聴者は「なんてこった」「すごいことになったな」「ダメだったか」とウルグアイ代表の敗退にショックを受けている様子だった。また「スアレス泣いてるよ」「悔しいよな」悔し涙を流すスアレスに同情の声も寄せられた。
今回のワールドカップ出場のために母国ウルグアイのナシオナルに加入し、懸命にコンディションを上げようと奮闘していたスアレスだったが、結局調子はあまり上がらず、今大会は1ゴールも決めることができなかった。自身ラストのワールドカップ、そしてゴールで貢献することのできなかったことへの悔しさから零れた涙だった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)