FIFAワールドカップにて、グループステージ3連勝チームが不在になるのは28年ぶりのようだ。3日、データサイト『OptaJoe』が伝えている。

 FIFAワールドカップカタール2022のグループステージ最終日が2日に開催され、この日はグループGとHのチームが出場。Gではブラジル代表、Hではポルトガル代表が2連勝でグループステージ突破が既に決定。この日では3連勝を目指して戦った。

 しかし、ブラジルはカメルーン代表に後半追加タイムで先制され、ポルトガルも同じく後半アディショナルタイムの失点で韓国代表に逆転負け。その前にはグループDで連勝スタートを切っていたフランス代表もチュニジア代表に大金星を献上していたため、GSでの3連勝チームが出る可能性は、ブラジルとポルトガルに委ねられていたことになるが、2日の敗戦でそれも完全に消滅した。

 この現象が起きるのは、1994年のアメリカ大会以来、何と28年ぶり。現行の32チーム制になってからは初めてとなる。ちなみに、W杯公式のデータベースによれば、過去の大会で以下のチームがグループステージ3連勝を飾っていたようだ。

(32チーム制となった1998年フランス大会以降の記録のみを参照)

1998年:フランス(vs南アフリカ、サウジアラビア、デンマーク)、アルゼンチン(vs日本、ジャマイカ、クロアチア)

2002年:スペイン(vsスロベニア、パラグアイ、南アフリカ)、ブラジル(vsトルコ、中国、コスタリカ)

2006年:ドイツ(vsコスタリカ、ポーランド、エクアドル)、ポルトガル(vsアンゴラ、イラン、メキシコ)、ブラジル(vsクロアチア、オーストラリア、日本)、スペイン(vsウクライナ、チュニジア、サウジアラビア)

2010年:アルゼンチン(vsナイジェリア、韓国、ギリシャ)、オランダ(vsデンマーク、日本、カメルーン)

2014年:オランダ(スペイン、オーストラリア、チリ)、コロンビア(ギリシャ、コートジボワール、日本)、アルゼンチン(vsボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、ナイジェリア)、ベルギー(vsアルジェリア、ロシア、韓国)

2018年:ウルグアイ(vsエジプト、サウジアラビア、ロシア)、クロアチア(vsナイジェリア、アルゼンチン、アイスランド)、ベルギー(vsパナマ、チュニジア、イングランド)

 この事実からも分かる通り、今大会は接戦と波乱が多いW杯となっている。決勝トーナメントでも、世界が熱狂と衝撃に包まれる日が続くことだろう。