ここ数年は輝きを失っている
FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージ全日程が終わり、日本を含む16強が決まった。
各グループで波乱が起きており、グループDではデンマークが最下位、グループEではドイツが、グループFではベルギーが3位で決勝トーナメント進出を逃している。
W杯前はベルギーとクロアチアの決勝トーナメント進出を予想する声が大きかった。ただ蓋を開けて見れば、1位はモロッコであり、クロアチアも次のステージに進むことはできたが、楽な道のりではなかった。
ベルギーは以前までの勢いはなく、グループステージ3試合で1勝1分1敗、攻撃力が魅力的なチームだったが、奪ったゴールはわずかに1点だ。
ベルギーの前線と言えばロメル・ルカク、エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネのトップ3の存在感が際立っており、前回のロシア大会では猛威を振るっていた。しかしルカクは怪我明け、アザールは所属クラブでまともにプレイしておらず、好調だったデ・ブライネはモチベーションが低いのか、マンチェスター・シティにいる時ほど圧倒的な存在ではなかった。
英『Daily Mail』によると、アザールはベルギー代表からの引退を検討しているようだ。また所属クラブの変更も考えているという。
アザールが代表から引退することになれば本格的に黄金世代は終わりを迎えることになる。すでに主力は30歳を超えている選手が多く、センターバックのトビー・アルデルヴァイレルトにも引退の可能性があると、ベルギーメディア『WALFOOT』が報じている。
アザールのレアル・マドリードからの移籍は以前から噂されており、プレミアリーグであれば古巣のチェルシーやニューカッスルが候補に挙がっている。ただ現状のパフォーマンスでプレミアを戦い抜けるかは怪しいところであり、5大リーグ外という選択肢もあるだろう。
レアル移籍後、思うようなキャリアとはなっていないアザール。選手寿命が延びた今、31歳はまだまだ戦える年齢ではあるが、どのような決断を下すのだろうか。