カタールW杯で失意のグループ敗退、マルティネス前監督退任後の監督人事に海外注目

 ベルギー代表は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)で失意のグループリーグ敗退となったあと、後任監督が決まっていない。次の代表活動が3月に迫るなかで、候補者だけが乱立しているとイタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。

 ベルギーはMFケビン・デ・ブライネやFWロメル・ルカク、MFエデン・アザールといった才能に満ちた“黄金世代”が輝きを放った時期を過ごし、2016年の欧州選手権後に就任したロベルト・マルティネス監督の指揮下では18年ロシアW杯で3位にまで躍進した。しかし、カタールW杯ではチームのマンネリ化に加え、デ・ブライネが大会中に「僕たちは年を取りすぎた」と発言するなど雰囲気も悪く、クロアチア代表とモロッコ代表の前に敗退して決勝トーナメントにも進めなかった。

 それによりマルティネス監督は退任したが、後任監督は決まっていない。記事では、数々の元代表監督やビッグクラブの監督歴を持つ名前が浮上しているものの、候補者乱立の状態で先に進んでいないという。

 レポートでは、マルティネス監督時代のコーチでもある元フランス代表ティエリ・アンリ氏、イングランドやフランスで豊富な経験を持つクロード・ピュエル氏、優勝したアルゼンチン代表を初戦で撃破して世界を驚かせたサウジアラビア代表を率いるエルベ・ルナール氏、現役時代に世界屈指のプレーメーカーとして知られた元イタリア代表アンドレア・ピルロ氏が当初の候補だったという。

 しかし、より経験のある監督を連れてくるという意向も生まれたことで元ドイツ代表監督のヨアキム・レーヴ氏、イングランド・プレミアリーグのトッテナムなどを率いたマウリシオ・ポチェッティーノ氏、同アンドレ・ビラス=ボアス氏の名前まで浮上し、まとまらない状態にあるという。

 黄金世代の活躍により“赤い悪魔”の異名も取ったベルギー代表だが、その世代交代を含めた難しい時期を託す指揮官の選定は難航を極めている模様だ。(FOOTBALL ZONE編集部)