【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループG】セルビア2-3スイス(日本時間12月3日/スタジアム 974)
ピクシーだけが冷静だった。相手ボックス内でセルビア代表FWミトロビッチが倒されたが、主審の笛はなく、ベンチが猛抗議。スイス代表の選手も入り乱れ、大乱闘になりかねないシーンとなった。そんな荒々しい場面で選手をなだめたのがストイコビッチ監督だった。
問題のシーンは64分に起きた。セルビア代表はペナルティーエリア内に抜け出したミトロビッチが倒されたとして審判に抗議するが、ノーファウルのジャッジ。ドロップボールで再開しようとするもセルビアのベンチが“PKだろ!”とばかりにヒートアップしてしまう。早くプレーを再開したい、ピクシーこと、セルビア代表ドラガン・ストイコビッチ監督は場を収めようとするが、全く静まる気配はない。ベンチにいたGKライコビッチにイエローカードが提示された。
ABEMAの実況・草薙和輝アナウンサーは「スタジアムが騒然としてきました。セルビアのこの試合にかける思いがあります」と勝利にこだわるあまりヒートアップしてしまったセルビア代表の状況を伝え、解説・玉田圭司氏も「(ベンチを飛び出して抗議することは)いい行為ではないですけど、チームの一体感は感じますね」と所感を述べた。
これには視聴者も反応し、「大乱闘か」「ベンチ全員ってこと?w」と大規模な抗議にコメントを寄せた。また、「あのピクシーが止める側だとw」と、名古屋グランパスの選手、監督時代を知る往年のファンからは驚きの声も挙がっていた。
ワールドカップは第3戦を迎え、一つのゴール、一つのファウルが自国の進退を左右するだけに、自然と試合はヒートアップ。勝利にかける想いが伝わるアツいワンシーンだった。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)