昨日から決勝トーナメント1回戦がスタート。大会15日目には、優勝候補のイングランドとフランスが登場する。

 まず、日本時間24時にキックオフされるのが、フランスとポーランドの欧州勢同士の一戦だ。メンバーを落とした第3戦のチュニジア戦こそ敗れはしたものの、前回王者のフランスは初戦のオーストラリア戦に快勝するなど、グループDを首位で突破。ここまで3ゴールで得点ランクトップのエムバペを筆頭に、ジルー、グリーズマン、デンベレといった豪華攻撃陣が好調を維持し、大会連覇に向けて視界は良好だ。

 一方のポーランドは、敗れたアルゼンチン戦では2失点を喫したが、メキシコとサウジアラビアをシャットアウトするなど、自慢の守備が機能。最後方には、ここまで2本のPKを止めるなど、まさに「守護神」たる活躍ぶりを披露しているシュチェスニーが控えているだけに、フランス攻撃陣と言えどもそう簡単には得点を奪えないはずだ。前線では少ないチャンスを逃すまいと世界屈指のストライカー、レバンドフスキが牙を研いでいる。

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 28時からのカードはイングランド対セネガル戦だ。イングランドは英国対決となった第3戦のウェールズ戦に3-0と快勝し、グループAを2勝1分けで首位で通過した。

 同試合では、故障のため今大会のメンバー入りが心配された右SBのウォーカーとセントラルMFのフィリップスが復帰。さらにバックアッパーのラッシュフォードとフォデンがゴールを決めるなど、良い流れを掴んでノックアウト・ラウンドに入ってきた。あとは、ここまでノーゴールのケインがゴールを決めれば一気に勢いに乗れるだろう。

 マネの離脱がありながらも前評判通りの試合巧者ぶりを発揮して決勝トーナメントに駒を進めてきたのが、アフリカ王者のセネガルだ。注目は、両ウイングのI・サールとI・ヌディアイェ。前者はスピードを活かした縦への突破、後者は華麗な技巧からのチャンスメークと持ち味が違う2人のサイドアタッカーが、やや守備に不安があるイングランドの隙を突くことができれば番狂わせを演じる可能性も低くはないはずだ。

【大会15日目】12月4日(日)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
フランス対ポーランド(ラウンド・オブ16)/24時/ABEMA、NHK
イングランド対セネガル(ラウンド・オブ16)/28時/ABEMA、NHK

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部