フランスがベスト4

【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】イングランド1-2フランス(日本時間12月11日/アルバイト スタジアム)

 FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝のイングランドvsフランスが行われ、オリビエ・ジルー(ACミラン/イタリア)の決勝点でフランスが2-1で勝利した。

【映像】先制点!チュアメニのスーパーゴール

 グループBを首位で通過してラウンド16でセネガルに勝利したイングランドと、グループDを首位通過してラウンド16でポーランドに勝利した前回大会王者のフランスがベスト4入りをかけて激突した。

 静かな立ち上がりの中、最初の決定機はフランスだった。11分、右サイドのウスマン・デンベレ(バルセロナ/スペイン)のクロスボールにジルーが頭で合わせたが、GKの正面と付いてゴールとはならなかった。

 しかし17分、アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ マドリード/スペイン)の落としから、ボックス手前中央でボールを受けたオーレリアン・チュアメニ(レアル マドリード/スペイン)が右足一閃。ワンステップで放たれた強烈なシュートは、曲がりながらゴールネットを揺らし、フランスが先制した。

 対するイングランドは29分にハリー・ケイン(トッテナム/イングランド)がボックス手前から強烈なシュートを放つが、ここはGKウーゴ・ロリスの好セーブに阻まれた。

 そのまま試合を折り返すと迎えた54分、ブカヨ・サカ(アーセナル/イングランド)の仕掛けからイングランドがPKを獲得。このチャンスをエースのケインがしっかりと決めて試合を振り出しに戻した。なお、ケインはこの得点でイングランド代表通算53ゴール目。ウェイン・ルーニー氏に並んで歴代最多タイ記録となった。

 その後もチャンスを作りながらも決め切れないイングランド。対するフランスは我慢強く守ると、78分にはグリーズマンのクロスに合わせたジルーのヘディングシュートが決まって、ワンチャンスをものにしたフランスが勝ち越しに成功した。

 直後にイングランドは再びPKのチャンスを獲得。しかし再びキッカーを務めたケインのシュートは大きく枠を外して同点のチャンスを逸した。終盤にかけては激しい展開となるが、フランスが逃げ切りに成功。ワールドカップにおける対イングランドは2戦2敗だったフランスが、ジンクスを打ち破ってベスト4進出となった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)

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