ガーナ代表FWアンドレ・アイェウの7歳の娘が、ウルグアイ代表戦での父のPK失敗後に体調不良で病院に搬送されたようだ。
ガーナは、2日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループH最終節のウルグアイ戦に0-2で敗戦。この結果、最下位でのグループリーグ敗退が決定した。
試合前にはグループ2位で自力での突破の可能性を有していたガーナは、2010年大会の準々決勝で敗れた因縁の相手へのリベンジを期してこの試合に臨んだ。
だが、前半序盤の16分にMFモハメド・クドゥスが得たPKの場面でキッカーのアイェウがGKセルヒオ・ロチェに止められてしまい、絶好の先制機会を逸した。このPK失敗によってウルグアイに流れを渡したブラックスターズは、その後の2失点で無念の敗戦となった。
12年前のウルグアイ戦でのFWアサモア・ギャンに続くアイェウのPK失敗はガーナにとって痛恨の出来事となったが、ガーナメディアの報道によると、家族にも影響を与えることになった模様だ。
『GhanaWeb』によると、詳細は明かされていないものの、アル・サッドFWの7歳の娘は同試合中に昏倒し、病院に緊急搬送されていたという。ただ、現在は回復しており、健康状態に問題はないという。
また、記事ではアイェウが試合後に病院へ駆けつけて娘を抱いている姿も掲載されていた。
娘が倒れたこととアイェウのPK失敗の因果関係は明らかになっていないが、少なくともPK失敗後に体調を崩して倒れたことは確かなようだ。
なお、同国ジャーナリストのラーマン・オスマン氏は自身の公式SNSを通じてこの一件に言及。少なからずもグループ敗退の一因となったアイェウに対する、誹謗中傷ではなくサポートを求めた。
「今朝、予想していたようにガーナではアンドレ・アイェウが厳しく非難されているという知らせを確認した。しかし、彼の7歳の娘がPKを外した後、倒れたことを知っている」
「だから、多くの人は憎しみを注ぐ代わりに、寛容になることもできる。この世界にはフットボールよりも大切なものがあるんだ」