ベスト8進出を懸け、オーストラリア代表と対戦

 アルゼンチン代表の“鬼プレス”が牙をむいた。現地時間12月3日のカタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、アルゼンチン代表とオーストラリア代表の一戦で、アルゼンチンが相手GKからボールを奪い取ってゴールを決めた。

 前半にFWリオネル・メッシのゴールで先制していたアルゼンチンは後半12分、オーストラリアのGKマシュー・ライアンが左サイドバックのところまでパスを出したところで一気にプレスのスイッチを入れた。

 アルゼンチンはMFロドリゴ・デ・パウルが最初のプレスをかけると、センターバックへのバックパスにもそのままデ・パウルが襲い掛かる。さらにGKのライアンまで下げたところデ・パウルは勢いを止めずに追っていき、逆サイドからFWフリアン・アルバレスも挟み込むようにプレス。バックパスのために手でボールを扱えないライアンの足もとからアルバレスがボールを奪い取り、そのまま無人のゴールに流し込んだ。

 それまでリードを生かして少しペースを落とすような所作を見せていたアルゼンチンだが、相手がスキを見せたと感じた瞬間に一気の襲い掛かりを見せる南米の強豪国のしたたかさを発揮した。(FOOTBALL ZONE編集部)