今大会好調のメッシ
4日、FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うアルゼンチンは、決勝トーナメント1回戦でオーストラリアに勝利。先制ゴールを決めたFWリオネル・メッシはこの試合で多くの記録を塗り替えた。
グループステージでは初戦のサウジアラビア戦でPKを沈め、続くメキシコ戦ではペナルティエリア手前からグラウンダーのミドルシュートを突き刺していたメッシ。ゴールやアシストがなかった3戦目のポーランド戦でも彼は躍動しており、決勝トーナメントに進出の原動力となった。
そして、今回のオーストラリア戦では35分にメッシが先制ゴールをゲットした。ペナルティエリア内でDFニコラス・オタメンディの落としを受けると、1つ横にずらしてからゴール左隅にシュート。今大会3ゴール目を奪い、2-1の勝利に貢献している。
英『FourFourTwo』は、メッシにとってこの試合がキャリア通算1000試合目だったこと、ワールドカップにおける通算得点数でディエゴ・マラドーナ氏を抜いたこと、ワールドカップ決勝トーナメント初ゴールだったことを伝えている。
2006年ドイツ大会から5大会連続でワールドカップに出場しているメッシは、2010年南アフリカ大会以外、全ての大会でゴールを記録してきた。2006年ドイツ大会で1ゴール、2014年ブラジル大会で4ゴール、2018年ロシア大会で1ゴールを決めており、今大会の3ゴールをプラスして計9ゴールに到達。しかし、今回のオーストラリア戦のゴール以外は、全てグループステージで決めたものだった。
そして、メッシとマラドーナ氏はワールドカップ通算得点数が8で並んでいたが、今回のオーストラリア戦のゴールにより、メッシがマラドーナ氏の記録を1上回った。アルゼンチン代表のワールドカップ通算得点数トップはガブリエル・バティストゥータ氏の10ゴールであり、彼の背中ももう目前だ。
アルゼンチンの準々決勝の相手は強豪オランダだが、この試合でもメッシのゴールや活躍には期待がかかる。メッシがバティストゥータ氏の記録に追いつくこと、さらには追い抜くこと、そして何より、彼がワールドカップタイトルを手にすることを多くのファンが望んでいるはずだ。