レアルでのスタメン奪取に続いてフランス代表でも

FIFAワールドカップ連覇を狙うフランス代表にとって不安材料なのが負傷者だ。大会前から負傷者が続出しており、中でもMFポール・ポグバ、エンゴロ・カンテ、FWカリム・ベンゼマの離脱は痛手だ。

決勝トーナメントで彼ら不在の影響を感じる場面が出てくるかもしれないが、ひとまずグループステージでは上手くカバーできていた。

中でも称賛されているのがMFオーレリアン・チュアメニだ。ポグバ、カンテがいない中盤を引き締める役割を担っており、ここまで257分間プレイしている。もはや絶対的な主力であり、守備だけでなく攻撃面でもチーム最多となる237本のパスを記録。その成長速度は凄まじい。

スペイン『Mundo Deportivo」も新たなカンテと評価しており、守備面ではチーム2番目のボールリカバリー数、走行距離もチーム4番目となっている。

今大会はFWアントワーヌ・グリーズマンが中盤深くまで顔を出して守備に走っており、これも守備の安定に繋がっている。チュアメニ、グリーズマン、アドリエン・ラビオらで構成される中盤もクオリティはまずまず高い。

チュアメニは所属するレアル・マドリードでカゼミロ退団の穴を埋めているが、フランス代表ではカンテの穴埋めだ。世界的なセントラルMFとされる2人の穴を埋めているのは見事で、この1年の成長速度は驚異的なものとなっている。