併用という手もある
波乱のスタートから始まったアルゼンチンのFIFAワールドカップ・カタール大会だが、その後は順調に勝ち進み、ラウンド16ではオーストラリアを破ってベスト8進出を決めた。次の相手はここまで堅守誇るオランダであり、その守備を打ち破れるか。
アルゼンチンはリオネル・メッシのチームで、ここまで3ゴールとさすがの活躍ぶりだ。35歳となった今でもその輝きは色褪せておらず、重要なゲームで確実にゴールを決める。オーストラリア戦でもメッシが先制ゴールを挙げた。
ただサッカーは一人では勝てないものであり、今のアルゼンチンは2人の若手がメッシを支えている。フリアン・アルバレス(22)とエンソ・フェルナンデス(21)だ。
共にリーベル・プレート出身の逸材で、今季からアルバレスはマンチェスター・シティで、フェルナンデスはベンフィカでプレイしている。
アルバレスは所属するシティではアーリング・ハーランドの控えだ。ノルウェー代表FWの存在感はすさまじく、ここまで13試合で18ゴールとその破壊力は異常だ。
ただこのW杯を見る限り、アルバレスをベンチに座らせておくのは勿体ない。献身的な守備、バイタルエリアでの動き出し、そして高い決定力。22歳とは思えないほど武器が多く、プレミアではまだここまで358分しかプレイしていないが、すでに3ゴール決めている。
22-23シーズンの後半戦はハーランドだけでなくもっとアルバレスを見たい。センターフォワードだけでなくアルゼンチンではサイドでプレイしており、シティでもその起用法を取り入れるべきか。サイドといっても純粋なウイングではなく、中央でトップ下のように振舞う。パスセンスがあり、何より動き出しが多いため、スペースが生まれやすい。
カタールで株を上げているアルバレス。シティはこのストライカーをたった1700万ユーロ(日本円にして約24億円)で獲得しており、今後の代表・クラブでも活躍に期待だ。