若手をけん引するのは誰になるのか

FIFAワールドカップ・カタール大会に参加したベルギーはグループステージ敗退という結果に終わった。

ベルギーは前回のW杯・ロシア大会で日本とブラジルを破ってベスト4入りしている。最終的に3位という素晴らしい成績を持ち帰った。

しかし当時の主力だった黄金世代は高齢化が目立っており、今大会ではパフォーマンス低下が目立った。とくにエデン・アザール、ロメル・ルカクとアタッカー陣の不調が顕著であり、グループステージ3試合で奪ったゴールはわずかに1点だ。

グループステージ敗退後、ロベルト・マルティネス監督の契約満了が発表された。2016年からベルギーを指揮しており、その任が解かれた。

後任には多くの名前が挙がっており、ベルギー『WALFOOT』はサウジアラビア代表監督であるエルヴェ・ルナールが候補に挙がっていると報じている。カタールも同監督との契約を目指しているようだが、サウジアラビアとは2027年までの契約を結んでおり、どうなるかは現状不明だ。

「候補はたくさんいる。ヴァンサン・コンパニはベルギーのサッカー界で大きな存在になる可能性がある。彼はナショナルコーチになれる個性を持っている」

ベルギー『Voetbalbelgie』では現ヘンク指揮官であるヴァウテル・フランケンが、コンパニを後任に推している。

コンパニはマンチェスター・シティでプレイした後、アンデルレヒトで選手兼監督としてチームをまとめ、その後イングランドの実質2部であるチャンピオンシップのバーンリーで監督を務めている。以前のバーンリーでは考えられないポゼッションサッカーを展開しており、英2部を沸かせている。

ベルギーを国際舞台の上位に導いた黄金世代にはもう頼ることはできないが、未来に期待できる若手はベルギーにいる。アルトゥール・テアトル、ヴォウト・ファエス、アマドゥ・オナナ、ゼノ・デバスト、ロイス・オペンダと逸材は揃っており、今後彼らを率いるのは誰になるのだろうか。