カタールW杯のメインメディアセンターで現地時間12月4日、日本代表DFの長友佑都が森保一監督とともに翌日のクロアチア戦(ラウンド・オブ16)に向けた公式会見に出席した。
ドイツ代表とスペイン代表にいずれも逆転勝利を収め、“死の組”を首位通過して世界中を驚かせている日本代表。その躍進にピッチ内外で貢献している長友は、まずこう意気込んだ。
「僕たちは厳しいグループを1位で突破し、ここに辿り着きました。自分達の力に自信を持っていますし、自分達ならできると思っています。W杯のベスト8は日本サッカーの悲願で、個人的にはW杯は4度目で、過去に2回もラウンド・オブ16で敗れる悔しい想いをしてきました。クロアチア戦は最高の試合で最高の結果を勝ち取りたいです。日本サッカーの歴史に黄金の1ページを刻みたいと思っています」
4年前のロシアW杯では、同じラウンド・オブ16でベルギー代表に2-3で逆転負け。当時もピッチに立っていた長友は、あの時の悔しさを今も忘れていないという。
「ベルギー戦は忘れたことがない。ずっと心の中にあるし、ふとした瞬間にベルギー戦の最後のカウンターが頭がよぎります。個人的にはこの4年間は辛いことの方が多かったですが、それを乗り越えてきた。他の選手も心技体の全てにおいて進化しています。僕は2008年から日本代表でプレーさせてもらってますが、今のチームはその中では間違いなく歴代最強だと、自信を持って誇りを持って言えます。クロアチアを破って新しい景色を見たい。そしてまた、大きな声でブラボーと叫びたいと思います」
クロアチア戦に向けては、戦術や技術はもちろん気持ちが大事になると断言。「ドイツ戦の前に、僕が全員にコラージョ(イタリア語で「勇気」、「勇敢」の意味)を注入した。そのコラージョをみんなが体現している。ベンチの雰囲気もかなり良いし、どの国よりもチーム一丸となって戦ってる。これが日本の強さです。今さら僕がコラージョを注入するまでもないくらいですし、明日の試合は楽しみにしていてください」と語り、力強く「勝ちます」と宣言した。
外国人記者から「サムライの話をチームでもしますか?」という質問が飛ぶと、「僕はよくサムライの話をします。日本のサムライ魂を世界中の皆さんに見てほしい」と意気込んだ。
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)