FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が4日に行われ、フランス代表がポーランド代表を3-1で下した。同試合で先制ゴールを決めたオリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)が、同国代表の歴代最多得点記録を更新した。

 試合は序盤からフランス代表が両翼のスピードを活かして多くのチャンスを作り出したものの、なかなか先制点が奪えない。このまま前半終了かと思われた44分、ジルーが試合を動かす。ペナルティエリア内でキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン/フランス)からのパスに反応すると、腰を捻ってファーサイドに狙い澄ましたシュートを沈めた。後半にはエンバペが2ゴールを決め、フランス代表はワールドカップ3大会連続となる準々決勝進出。史上3カ国目の連覇に向けて残り3勝となった。

 今大会はカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/スペイン)の離脱もあって、ジルーはセンターフォワードとして欠かせない存在に君臨している。22日に行われたグループD第1節のオーストラリア代表戦にスタメンで出場すると、2ゴールを決めて4-1での勝利に貢献。大幅ターンオーバーを実施した第3節のチュニジア戦を除く3試合のピッチに立っている。

 そんなジルーは、オースラリア代表戦の2得点でフランス代表での通算得点数が「51」に到達。これは元フランス代表FWティエリ・アンリ氏の記録に並び、歴代最多タイの記録だった。今大会中の記録更新も期待される中、決勝トーナメント1回戦で母国に勢いをもたらす先制ゴールをマーク。これで得点数を「52」に伸ばし、単独で歴代最多得点記録を塗り替えることとなった。

 なお、勝利したフランス代表は準々決勝でイングランド代表vsセネガル代表の勝者と対戦する。試合は10日の日本時間28:00(11日の4:00)にキックオフ予定だ。