FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が4日に行われ、フランス代表がポーランド代表を3-1で下した。同試合にスタメン出場したジュール・クンデ(バルセロナ/スペイン)にまつわる、珍しい事件が発生した。
史上3カ国目のワールドカップ連覇を目指すフランス代表は、序盤からボールを握り、両翼のスピードを存分に活かしながらチャンスを作り出す。クンデも右サイドバックのポジションで先発出場していたが、42分にアクシデント。クンデが敵陣右サイドでのスローインを投げようとタッチラインに向かった際、試合中にもかかわらず首に金色のネックレスを着用していたことが副審によって確認されたのだ。即刻外すように命じられ、ベンチにいたフランス代表のスタッフの手を借りながらネックレスを外し、そのままプレーは再開された。
IFAB(国際サッカー評議会)が定めた競技規則の第4条には、「競技者は危険な用具、もしくはその他のものを用いる、または身につけてはならない。すべての装身具(ネックレス、指輪、ブレスレット、イヤリング、皮革でできたバンド、ゴムでできたバンドなど)は禁止されており、外さなければならない。装身具をテープで覆うことは認められない」と記されている。通常は試合前に審判団によって装身具のチェックが行われるが、なぜか今回の試合では気が付かれなかったようだ。
なお、試合は44分にオリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)のゴールでフランス代表が先手を取ると、後半にはキリアン・エンバペ(パリ・サンジェルマン)が強烈な右足シュートを2本沈めて追加点。終了間際にはロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ/スペイン)にPKで1点を返されたものの、フランス代表が3-1で勝利。3大会連続のベスト8入りを決めていた。10日に予定されている準々決勝では、イングランド代表vsセネガル代表の勝者と対戦する。