サッカー日本代表は現地5日、カタールワールドカップの決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦する。

 両チームがワールドカップの舞台で対戦するのは、今回が3度目だ。ともに初出場だった1998年のフランス大会と、2006年のドイツ大会はグループステージで激突した。決勝トーナメントでの対戦は初めてとなる。

 ズラトコ・ダリッチ監督が率いる現在のクロアチア代表は、主に[4-3-3]のフォーメーションを採用している。チームの核を担うのはMFルカ・モドリッチ、MFマルセロ・ブロゾヴィッチ、MFマテオ・コヴァチッチの3人で構成する中盤だ。

 アンカーのブロゾヴィッチは驚異的な運動量で広範囲をカバーし、時にはゴール前まで進出することも。コヴァチッチは恵まれたフィジカルを活かして中盤と前線のつなぎ役となる。そして、ピッチ上の監督とも言えるモドリッチが巧みなポジショニングとパスさばきでチームの方向性を示していく。彼らは常に流動的にポジションを入れ替えながら、様々な局面に顔を出して対戦相手を混乱に陥れる。

 左ウィングのFWイヴァン・ペリシッチにも注意したい。両利きと言われるほど左右両足で遜色なく精度の高いクロスを供給でき、惜しみないハードワークでサイドを制圧する。グループステージの2試合で右ウィングにストライカータイプのFWアンドレイ・クラマリッチを配置したのは、ペリシッチが送り込む逆サイドからのクロスに合わせる形を想定していたからだろう。

 セットプレーもクロアチア代表の大きな武器だ。モドリッチやペリシッチは狙ったところに確実に蹴れるキック精度の持ち主で、ゴール前には背の高い選手たちがずらりと並ぶ。また、クリアでタッチラインに逃れても、両サイドからペリシッチやDFヨシプ・ユラノヴィッチのロングスローが飛んでくる点も警戒しなければならない。

 全員がハードワークを惜しまないクロアチア代表は、日本代表にとって越えなければならない壁だ。前回大会ファイナリストを破り、日本サッカー史上初のワールドカップベスト8進出を果たすことができるだろうか。

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