ベンゲル氏がグループリーグ敗退に終わったドイツ代表に言及
ドイツ代表はカタール・ワールドカップ(W杯)でグループリーグ敗退に終わり姿を消した。イングランド1部アーセナルを長年指揮したアーセン・ベンゲル氏は、日本代表に喫した衝撃的な敗戦の一因は抗議運動にあると批判した。英紙「デイリー・メール」が報じている。
今大会のドイツは、グループリーグ初戦の日本戦で先制しながらも、後半に2点を奪われ逆転負けを喫した。試合前、国際サッカー連盟(FIFA)が、LGBTQ(性的少数者)の権利への連帯を表した「ONE LOVE」と記された虹色腕章の着用に警告を科すと警告。ドイツはそれに抗議する形で、試合前に口を手で覆う抗議運動を見せていた。
記事では「ベンゲルは、W杯で政治的な問題に取り組んだ選手たちを一刀両断し、ピッチ上でのパフォーマンスが不十分だったと主張した。ドイツの抗議が日本戦の衝撃的な敗北の一因だったことを示唆した」と記している。
ベンゲル氏は「W杯では、初戦で負けるわけにはいかないと分かっているはずだ。フランスやイングランドのように大会で実績を残してきたチームは、初戦で良いプレーをした。精神的に準備ができていたチームは、政治的なデモではなく、大会に集中するマインドセットを持っていた」と語っている。
初戦を落としたドイツは、第2戦でスペインに1-1と引き分け、第3戦でコスタリカに4-2と勝利。スペインと勝ち点4で並ぶも得失点差で及ばず、同国史上初めて2大会連続でグループリーグ敗退の憂き目に遭った。(FOOTBALL ZONE編集部)