日本代表MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)は2日、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のスペイン戦でMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の勝ち越しゴールを演出。6日の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦での活躍が期待される中、スペイン代表のルイス・エンリケ監督から高い評価を受けている。

 三笘薫はグループリーグ全試合で途中出場。先月23日のドイツ戦では防戦一方だった試合展開を一変させると、スペイン戦でも後半キックオフからピッチに立ち躍動。1-1で迎えた51分、MF堂安律(SCフライブルク)によるペナルティエリア右隅からのクロスにファーサイドで反応。ゴールラインに1.88mmかかった状況で折り返し、田中碧のゴールをアシストしていた。また後半途中から5バックの一角でプレー。自陣左サイドでの守備に奮闘し、森保ジャパンを勝利に導いた。

 エンリケ監督は今月4日のTwitch配信において「スペイン人以外でお気に入りの若手選手」を聞かれると、三笘薫を列挙。「我々との試合では後半から登場してきたね。私は彼の所属先であるブライトンの試合を見るのが好きなんだ」と、ブライトンの試合をチェックしていたことも明かしている。

 その上で「ドリブル突破やアタッキングサードでの判断力に優れている。我々との試合では、ブライトンでも見たことのない守備力に驚いた」と称賛。攻撃面のクオリティのみならず、守備面での貢献を高く評価したのだ。

 なお三笘薫の起用法については、先月27日のコスタリカ戦黒星後に『サセックスライブ』をはじめ複数の英メディアが、同選手をスタメン起用しなかった点で森保一監督を酷評していた。ベスト8入りをかけたクロアチア戦でも、スーパーサブとしてベンチから出番を待つ可能性が高いとみられる。