クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督が、日本代表戦を振り返った。クロアチア『HRT』が伝えた。

5日、カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16でクロアチアは日本と対戦。4年前に準優勝に終わった悔しさを晴らすべく、日本との一戦に臨んだ。

試合は、立ち上がりに日本が攻め込むもクロアチアが主導権を握る展開に。それでも、43分に失点してしまう。

リードを許した状態で後半を迎えるが、55分にイバン・ペリシッチがヘディングシュートを決めて同点とする。

クロアチアは試合を支配しながらも、時折日本の反撃を受ける展開に。それでもゴールを許さずに延長戦に突入すると、30分間でゴールが生まれず、PK戦に突入した。

するとGKドミニク・リヴァコビッチが躍動。日本の2本のシュートをセーブして優位に進めると、4人目のシュートもセーブ。結果、1-3で勝利し、ベスト8に進出した。

ダリッチ監督は「タフな試合だったが、クオリティが高く、よく戦えていたと思う。相手と同じようにだ」とコメント。「ベスト8に入ることは大変だ」と苦労したことを口にした。

また、「最初の30分はコントロールできていたが、途中でショートパスを奪われて日本にカウンター攻撃を受けてしまい、緊張が走った」と語り、「その後、久しぶりにアディショナルタイムで失点し、『気を引き締める』ことが必要になった」と、想定外の失点を前半にしたと明かした。

ショートパスを繋ぎながらも、背後のスペースを簡単に使うなど攻撃を見せていたクロアチア。ダリッチ監督は、日本の戦い方にハマらないように試合中に戦い方を変えたと語った。

「ショートパスはこれ以上必要なく、試合の中で裏へ飛ばす回数を増やすことにした。それを行うことで可能性のある状況を作り出していけた」

結果的にPK戦で勝利を収め、ベスト8に進出したクロアチア。ダリッチ監督は、過小評価しない方が良いと、クロアチアへの自信を主張した。

「相手はクロアチアと戦うことは簡単だろうと言っていたが、クロアチア人を決して過小評価しないでほしい」

「誰がやったとしても、最後は後悔しただろう。我々は小国かもしれないが、勇敢で、戦え、勤勉だ。決勝まで行きたい」