日本代表はカタール・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表にPK戦の末に敗れ、ベスト16敗退となったものの、下馬評を覆す躍進は素晴らしかっただろう。

 チームを支えたのが守備陣だ。グループリーグではドイツやスペインという強豪に、さすがに1ゴールは許したものの、複数失点は喫していない。ともに2-1と金星を挙げられた要因はディフェンス力にあり、コスタリカ戦(0-1)もクロアチア戦(1-1)も1失点のみと、最終ラインは大崩れしなかった。

 守備についてはCBの吉田麻也も自信があったようだ。

「4年前は時間が長引くときついと思っていたが、今は長引けば長引くほど特徴が出せる選手が揃っている。チャンスが増える感覚で、後ろは我慢を続けるだけだと思っていた」
 
 そして吉田は言葉を続けた。

「サッカーが変わってくるなか、後ろについては、どの強いチームも個で守れる選手が求められる時代」

 報道陣から「吉田選手は?」と問われれば「僕はもうそこには」と答え、今後の日本代表に活動についても「ゆっくり考えます」とも言う吉田。34歳という年齢も考慮した発言だろうか。今後に期待する3人の若手DFの名前も挙げた。

「そういう意味では、冨安(健洋)とか板倉(滉)とか伊藤(洋輝)とかが、そういうの(=個で守れる選手)にならないといけないのではないかと」

 冨安は24歳、板倉は25歳、伊藤は23歳。4年後のワールドカップで史上初のベスト8進出を果たすには、彼らの成長が鍵となるかもしれない。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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