元日本代表FWの城彰二氏が6日、自身のYouTubeチャンネルで、森保ジャパンがPK戦の末にクロアチアに敗れた一戦を振り返った。

 日本代表は前半終了間際に前田大然のゴールで先制するも、55分に被弾。その後は勝ち越し点を奪えず、PK戦では3人が失敗して、1-3で敗れた。

 城氏は切り札の三笘薫の投入が64分だった点について、「ハーフタイムが終わったら、長友(佑都)を代えて三笘を入れた方がいいんじゃないかと思っていた」と話し、その意図をこう説明した。

「結局、20分ぐらい経ってから、三笘が出たけど、(クロアチアが)三笘対策をしているから、2、3枚カバーリングがいたりする。だから、後半立ち上がりから三笘を入れたら、(相手が守備的になるため)たぶん失点はなかった。もっと押し込めたし、主導権を握れてた。もったいなかった」

【動画】城彰二が森保ジャパンを斬る!克服できなかった課題とは?

 さらに、「このクロアチアは破れそうだったけどね。過去にないぐらい良くなかった。(クロスなどを)テキトーに入れて来て」と語り、「自分たちが主導権を握って五分五分でやれたけど、結局、個の能力でしか崩せないのを露呈した。もっと連動してとか、パスワークの崩しとかも全く見られなかった」と克服できなかった課題を指摘した。

「いいメンバーが揃ったと思うけど、コンビネーションとか決め事とかがあまりない。守備でどうハメて行くとか、攻撃もどう縦パスを入れたら、どうサポートに行ってとか、グループでやるというのがほとんど見えなかった。4年間なにしてたの? もったいない」

 城氏は「もちろん三笘や伊東(純也)の個の能力はすごいけど、それプラス連動して2人目、3人目が出てくるとかになったら、結構すごい。だけど、戦術が伊東、三笘しかない。それでもグループステージは突破できたけど、新しい景色が見たかった」

 最後は「ドイツとスペインに勝っちゃたから、余計に衝撃」と本音をこぼしつつ、
「森保(一)監督と選手の皆さん、お疲れ様でした」と労った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部