カタール・ワールドカップのラウンド16で、クロアチアにPK戦の末に敗れた翌日、12月6日に森保一監督が囲み取材に応じた。

 クロアチア戦は1-1のまま120分で決着がつかず。PK戦では日本のキッカー3人が相手GKにセーブされた一方、クロアチアは3人が成功。森保ジャパンのカタールでの戦いは幕を閉じた。

 指揮官はベスト16の壁を越えられず、まず次のように話した。

「監督の立場として、チームを勝たせることが仕事だと思いますし、応援してくださる方々に喜んでもらえるような結果を残すことが仕事だと思っているなかで、皆さんに喜んでいただける結果を出すことができず、選手、スタッフが本当に身を粉にしながら頑張ってきてくれたなか、ベストを尽くし戦ってくれたなか、最後に勝たせてあげることができず、非常に申し訳なく思います。自分の力不足を感じています」

 一方で「心残りはありません」という力強い言葉も口にしている。
 
 ワールドカップの戦いを終えた今、その去就にも注目が集まっているが、自身の今後についても語る場面があった。

「監督業を続けていこうかなという気持ちもありますし、少し間を開けて、ヨーロッパに勉強に行くことも考えています。そこは報道は見ていますが、現実的な話はしていないのでこれから考えていきたいです。

 サッカーで私自身、成長させてもらったと思いますし、この監督業、またクラブとは違って代表という素晴らしい環境で監督をさせてもらい、私自身も成長につながったと思います。歳を取っていますがもっともっと成長したいという想いと、サッカー界に貢献したい想いがありますので、流れに沿ってという形です」

 今後はサッカー協会との話し合いの場も設けられそうだが、ドイツ、スペインを下したように、今大会を通じてその手腕が評価されているのは間違いないだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)

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